日帰りバスツアーの持ち物は?あったら便利な物は?
- 日帰りバス旅行会社スタッフ
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記事更新日: 9182pv
記事更新日: 2017-03-14 9182pv
――数分後――
個人で計画して行動する旅行(※家族や仲間との旅行も含め、ここでは「個人旅行」と呼びます)の場合、目的地まで車で行こうとすれば、必ず誰かが運転を担当することになります。
どんなに慣れていても、運転をすればそれなりに疲れます。万全ではない状態で観光スポットを訪れ、さらに次の運転のことも考えなくてはいけない……となると、全力で楽しむのは難しいでしょう。もちろん、食事・休憩や、ワイナリーの見学など、他のメンバーがお酒を口にする機会にも、一緒になって飲むことはできません。
日帰りバスツアーなら、こうした運転の苦労は一切ありません。極端に言えば、バスに乗っている間ずっと眠っていたとしても問題は無いのです。
運転する側の負担はもちろん、運転してもらう側の心苦しさも無くなり、参加メンバー全員が平等に楽しむことができるという点は、スポットによっては非常に大きな魅力となるはずです。
ある日帰りバスツアーと同じコースの個人旅行を計画した場合、それに必要なお金はモデルにしたバスツアーの料金よりも高くなることがほとんどです。これはなぜでしょうか?
人気のスポットをいくつか回るために最低限必要なコストは、「交通費+各スポットの基本料金(入場料・入園料……)」です。
日帰りバスツアーの安さの秘密は、この「各スポットの基本料金」にあります。
定期的に何十人もの利用者をまとめて運んで来てくれるツアーバスは、観光スポット側にとっては優遇したい相手です。そのため、通常の料金よりもはるかに安い料金、いわゆる団体料金になることが多いのです。
これは個人旅行ではどうにもならない部分で、バスツアーならではのメリットと言えるでしょう。
現代ではテレビや雑誌、ネットなどで、さまざまなスポットの情報を手に入れることができます。個人旅行では、そうした情報を参考にして目的地を決めるわけですが、「その情報が信用できるか?」ということを考えながら、たくさんのスポットの中から「ここ!」という場所を選んでいくのは大変な作業です。
日帰りバスツアーで訪れるのは、人気のあるスポットや評判の良いスポットばかりです。スポットの評価は、そのツアーの売り上げに直結しますから、プロの目による厳しい選別が行われているわけです。
また、見落とされがちな隠れた名所や、二つのスポットの中間にあるおすすめスポットなども、しっかりとルートに組み込まれます。中には団体でなければ利用できないスポットもあり、これもまた個人旅行ではマネができません。
個人旅行の場合、必ず事前に計画を立てる必要があります。
車ならルートや高速道路の料金を、電車やバスなら運賃や乗り換えなどを調べるわけですが、もし複数のスポットへ行こうとすれば、各スポットの利用可能な時間を調べ、必要なら予約を取り、立ち寄る順番や移動方法を考え……と、その手間は何倍にも増えてしまいます。
一方、日帰りバスツアーの場合は、ただ好みのツアーに申し込み、当日出発地に行くだけです。出発前日まで受け付けているバスツアーなら、「急に明日の予定が空いてしまった」という時にも、簡単に参加して楽しむことができます。
日帰りバスツアーでは、最初から最後まで、立ち寄る場所・タイミング・滞在時間などがきっちりと決められています。これは「自分で考えたり管理する必要が無い」という点では非常に楽なのですが、一切変更できないことが不満に感じられる時もあります。
たとえば、あるスポットが気に入って、もうすこし長く留まりたいと思っても、それが認められることはありません。近くに関連するスポットや気になる店を見つけたとしても、ツアーの計画に無い場所に行くことはできません。昼食の時間も(スポット散策中の自由昼食という例外はありますが)決められています。
このように、旅の柔軟性という部分では、個人旅行にはかないません。
わずか1日という短い時間で、すこしでも多くの観光スポットを訪れ、できるだけ長時間すごせるようにするため、多くの日帰りバスツアーは午前中の早い時間に出発します。(※数は少ないですが、やや遅い時間に出発するツアーも存在します)
早起きが苦手な方には多少つらく感じられるかもしれませんし、「早朝は出発地までの交通手段が限られる」という方もいるでしょう。また、「用事があって早朝には出発できない」ということも考えられます。
個人旅行なら、こうした都合を考慮して計画や出発時間を変えられますが、日帰りバスツアーでは決められた出発時間に人間が合わせるしかありません。
日帰りバスツアーも個人旅行も、悪天候や車の故障など、何かトラブルが起きれば中止になります。個人旅行の場合、それ以外では参加メンバーの中に都合の悪くなった人が現れない限り、出発前に旅行を中止したり延期したりすることはありませんが、日帰りバスツアーの場合は「ツアーの参加人数が最少催行人員に満たない」という理由で中止になることがあります。
ずっと楽しみにしていた旅行が、自分とは無関係な理由で中止になってしまうのは、すこし理不尽に感じられるかもしれません。
日帰りバスツアーでは、家族や友人ではない大勢の乗客と1日をすごすことになります。
もしも、あなたとは価値観や倫理観が大幅に違う乗客がいると、直接・間接的に不愉快な思いをすることがあるかもしれません。逆に、未知の相手との素晴らしい出会いもあるわけで、こればかりは運次第ということになります。
もちろん、あなたにも周囲の乗客への配慮が求められます。常識的な行動をしていれば特に問題は無いのですが、性格によっては緊張しすぎて気疲れする可能性もあります。
日帰りバスツアーで巡る複数のスポットが、すべて自分の好みと完全に一致してくれればありがたいのですが、実際には興味の持てないスポットが混ざっていることも少なくありません。
個人旅行の場合、グループ旅行なら自分の意見を主張することもできますし、一人旅なら完全に自分の好みのスポットだけに絞れます。
ただ、「興味の無かった場所に実際に行ってみると、予想外に楽しめてしまった」というサプライズも旅のおもしろさですから、好みと違う場所に連れていかれることが100%損とは言い切れません。
この記事を書いた人 日帰りバス旅行会社スタッフ
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